管理費について
お墓を新たに購入する場合に発生するのが「永代使用料」と「管理費」になります
さらに詳しく説明すると
「永代使用料」は、永代にわたって墓地を使用する権利を購入する費用のこと
「管理費」は、設備や共有部分などの維持管理に充当する費用のこと
管理費でやってもらえること
管理費とはあくまで寺院や霊園の共有部分などの維持管理にかかる費用のこと
霊園や寺院の管理者は、お客様がお参りをするときに困らないように、お墓を洗うための水汲場や園内の清掃・修繕などを定期的に行っています。その範囲は墓地全体の共用部分に限られているのです。
「管理費」を払っているからと言って、個々のお墓の手入れを霊園や寺院がやってくれるというものではないので注意が必要!あくまでも個々のお墓の手入れは、自分たちの手で定期的に行うことが必要になる
個人でやるべき管理とは?
具体的な管理の役割分担
霊園・寺院:設備や共有部分の清掃や修繕
個人:お墓の管理や清掃
お墓の清掃・お墓の敷地の清掃
長期間ほったらかしにするとお墓は汚れるので定期的な掃除が必要。敷地に植木がある場合は落ち葉や雑草などもそのままにしておくとみすぼらしくみえるので取っておくとよい
植栽・剪定
植木も定期的に切っておくとよい。植木が伸び放題になったお墓は見た目も美しくなく、木の根が伸びすぎると石棚を圧迫して崩れやひび割れの原因になることもあるので注意が必要
献花
春と秋のお彼岸やご先祖様の命日などには献花をしておくとよい
お墓をしっかりと管理するためには
定期的にお墓参りに行くことを心掛けるとよいでしょう。お墓参りする日にちの目安を決めておくことをおすすめします
お墓参りをする主な時期
故人の命日 | 命日とは故人が亡くなった日のこと。一周忌以降は、亡くなった日と同月同日を「祥月命日(しょうつきめいにち)」、毎月の同日を「月命日(つきめいにち)」と呼ぶ |
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お盆 | お盆の時期は地域によって異なりますが、「新のお盆」の7月、または「旧のお盆」である8月の13日から4日間が一般的にはお盆とされている。亡くなった方がいて、四十九日があけてから初めてお盆を迎える家は、この期間に僧侶を呼び、初盆・新盆の法要を行う |
お彼岸 | お彼岸は年に2回。「春のお彼岸」:春分の日を中日として前後3日を合わせた7日間。「秋のお彼岸」:秋分の日を中日として前後3日を合わせた7日間 |
お墓のメンテナンス
地震などの災害でお墓が壊れてしまったりしたらどうしたらいいか?
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自然災害でお墓が倒壊。どうすればいい?
近年、自然災害が各地で頻発しています。いつおこるか?どこでおきるか?被害の大きさも予想がつきません。今でも各地の被災地では様々な復旧に追われています。そうした被災地で、新たに『墓地災害』 といった災害 ...
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お墓のメンテナンスについて
最近のお墓はほとんどが御影石と呼ばれる花崗岩が使われています。 花崗岩は硬い石なので磨くとツヤが出ますが、当然ですが自然な現象として経年変化や経年劣化があり、何十年も購入したときと同じではありません。 適切なお手入れとメンテナンスが重要になります。
・お墓を磨くときにはたわし、金属ブラシなどはより多くの傷が付きますので使用しないで下さい。最近では石材に適した掃除道具も販売されているのでそちらを使うことをおすすめします
・有料で磨き直しやお墓の洗浄も可能です
・石と石の接合部は接着剤の劣化を考慮し8~10年程度でメンテナンスが必要となります
お墓の維持が大変
お墓は建っている限り維持費がかかり負担は決して小さなものではありません。では、お墓を維持できなくなってしまった場合、どうすれば良いのでしょうか?
維持できなくなってしまったお墓
お墓を維持できなくなった場合は、墓じまいをする必要があります
墓じまいとは
お墓を片付けて何もない状態にし敷地を元の管理者にお返しすること。お墓の中には遺骨が安置されているため、その遺骨を別の場所に移すための作業を行うこと
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墓じまいについて
必見 遺骨を郵送して送るだけで永代供養してくれるところはこちら 墓じまいについて 墓じまいとは 「お墓を解体・撤去」することでお墓自体を寺院や霊園からなくすものです。墓じまいを済ませた後は、霊園やお寺 ...
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安置されていた遺骨の行先はどうなる?
- 合祀・合葬などの永代供養
- 納骨堂
- 手元供養
- 散骨
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墓じまい後の遺骨の行き先
いざ、墓じまいをすることにしたとしてもお墓の中にあるご遺骨をどのようにしようかと悩む方も少なくないでしょう。墓じまいの後、ご遺骨はどのようにすればよいのでしょうか? 墓じまい後のご遺骨 近年、先祖代々 ...
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合祀・合葬など永代供養
お寺や墓地最初に費用を負担するだけで将来的にずっと供養を行ってくれます。遺された人がお参りできることもあり、墓じまいの後の遺骨の行先として最も多く選ばれているものになります
納骨堂
他者の遺骨と混ざることに抵抗がある場合は納骨堂での供養をおすすめします。ただし、納骨堂での供養は継続して費用の負担が必要となります
手元供養
身近な環境で供養したい場合はこちらをおすすめします。ただし、手元供養の場合でも、引き継いで供養する人がいなくなった場合は再度遺骨の安置先を考える必要が出てきます。
散骨する
散骨も最初に費用を負担すれば、将来にわたってお金がかかることがありません。ただし合祀・合葬の場合と異なり、心のよりどころが失われてしまう可能性があるため、事前に十分な検討をすることが大切
墓じまいの費用について
墓じまいをする場合、どのような内容に対してどの程度の費用が必要となるのでしょうか。
墓じまいにかかる費用の内訳と詳細
- お墓を撤去するための費用
- 離檀料
- 魂抜きのお布施
お墓の撤去費
まず必要となるのがお墓を撤去するための費用。お墓を解体して撤去し、元の更地の状態に戻す必要がでてきます。お墓を撤去するためには石材店に相談するとよいでしょう。石材店は自分で探してもよいですし、お寺や霊園が紹介してくれる場合もあるためあらかじめ確認しておくことが必要。
撤去費用は墓石の大きさや墓地の広さ、お墓の立地によっても違いが出てくるので確認することが大事
ココに注意
見積もりをしてもらう
参考までに
墓石を撤去するための費用相場を記載すると、一般的に10万~30万円程度が目安。1㎡あたり10万円前後がおおまかな相場となります
離檀料
離檀料とは、墓じまいをして遺骨を他の場所に移す場合に、お寺にこれまでの供養のお礼としてお渡しするお金のこと。呼び方は異なりますが、お布施と同じ扱いのお金になります。お布施は感謝の気持ちとしてお渡しする金品になるので支払いの義務があるわけではありません。そのため、お布施と同じ扱いである離檀料もお寺によってはあえて請求されない場合もあるようです。
感謝の気持ちとマナー
離檀料としてお包みする金額
お礼の気持ちであることから決まった金額があるわけではありません。離檀料の目安としては、1回の法要でお包みするお布施と同等の3万~20万円程度の金額がふさわしいとされています。
魂抜きのお布施
魂抜きとは墓じまいをして改葬する際に、お墓で眠っている故人の魂を抜き取る儀式のこと。お墓には故人の魂が宿っているためそのまま撤去するわけにはいかないので、お坊さんに依頼して故人の魂を抜いてもらわないといけません。そこで、お坊さんに魂抜きの儀式をお願いするお礼の気持ちとしてお布施をお渡しするのが基本。
魂抜きの儀式のお布施
感謝の気持ちであることから決められた金額があるわけではありません。目安となる金額は3万~10万円程度が相場であると言われています。
お墓の維持ができない状況にならないためにも
お墓を建てた場合にどの程度の維持費が必要となるのかをあらかじめ知っておくこと。その上で、自分たちにとって無理のない供養形態を選ぶようにすることが大事。では、管理費のかからない供養形態とはどんなものでしょう?
管理費のかからない供養形態
お墓を維持できない要因を減らすためにも管理費が必要ない供養形態を選ぶ方法もあります。例えば、永代供養や散骨であれば、初期費用のみの負担で以降は管理費がかかることはありません。継続して管理費を払い続けることに不安を感じる場合は、管理費が不要な供養方法も検討しておくといいでしょう
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