供養に関すること

自然葬の費用はどれくらい?

今までは遺骨を骨壺に収めてお墓や納骨堂に収めるのが一般的でしたが、近年では、終活が一般的となり、葬儀やお墓に対する考え方が変わりつつあります。費用を抑えたい、親族に負担をかけたくないなどの理由で、一般的なお墓を建てないといった方が多くなっているのが現状です。

自然葬とは

自然葬とは、遺骨を土や海など自然に還す葬送方法です。人間も生き物の一種とし、死後は自然に回帰するという考えがもとになっています。

自然葬の特徴

自然葬にはいくつか種類があり、いずれもお墓を建てないため、自然に優しく費用が抑えられるといった特徴があります。

自然葬の種類と特徴

自然葬の種類

  • 樹木葬
  • 散骨
  • その他(鳥葬・風葬・土葬)

樹木葬

樹木葬とは

シンボルツリーと呼ばれる樹木を墓標とし、その周囲に埋葬を行う葬送方法のことです。

・元からあるシンボルツリーを墓標とする方法

・新しくシンボルツリーを育てる方法

もっと詳しく

遺骨をそのまま埋葬した場合は遺骨は自然に還ることになりますが、墓地に埋葬した場合は、お墓の代わりにシンボルツリーがあり、そこでお墓と同じように供養する事が可能になります。また、シンボルツリーとする樹木の種類には決まりはありません。一般的にはあまり大きくならない低木を選ぶ場合が多く、植樹する場所の環境で生育出来、生態系に悪影響を与えない物を選ぶ必要があるようです。

樹木葬の種類

樹木葬は一般的に永代供養で行われます。樹木葬には大きく分けて3種類の埋葬方法があります

・合祀型 ・集合型 ・個別型

樹木葬の種類 金額の相場 特 徴
合祀型 5万円~20万円 合祀型の場合は、大きなシンボルツリーの元に他の遺骨と一緒に埋葬を行うことになります。埋葬後に遺骨を取り出す事や、個別に供養する事は出来ませんので注意が必要です。必要な場所や管理の手間がかからないため、ほかよりも費用が抑えられます。
集合型 15万円~60万円 集合型の場合も大きなシンボルツリーの元に遺骨を埋葬することになります。合祀型と違い、埋葬する地下区画を個別に分けているので、他の遺骨と一緒になる事がありません。
個別型 20万円~80万円 個別型の場合は、シンボルツリーをそれぞれ用意し、その下に遺骨を埋葬することになります。ご自身でシンボルツリーを選ぶ事ができ、個別に区画が用意されるため、お墓参りや法事を一般的なお墓を建てた場合と同じように行える事が合祀・集合型との大きな違いですが、合祀・集合型の2種類に比べると費用がかかります。

散骨

散骨とは

遺骨を海や山などの自然にまく葬送方法のことです。一般的には専門業者に依頼し、クルーザーなどの上でセレモニーを行った後に所定の場所で散骨を行います。遺族や知人が参加する事もできますが、全て専門業者に任せる事も可能です。樹木葬とは違い、散骨後に墓参りをする事や法事を行う事はできませんのでよく理解しておくことが大切です。

散骨の種類

・山林散骨:山林に散骨を行う葬送方法です。
・海洋散骨:海に散骨を行う葬送方法です。
・宇宙散骨:宇宙散骨は宇宙葬とも呼ばれ、宇宙空間へ遺骨を運ぶ葬送方法です。大きく分けるとロケット式とバルーン式の2種類になります。

散骨の種類 金額の相場 特 徴
海洋散骨 1万円~40万円 海洋散骨を行う場合は、どこの海に散骨を行うかとセレモニーの規模で費用が変わります。東京湾への散骨は1万円程度で済みますが、仏教国であるタイでの散骨やハワイで散骨を行う場合などは更に費用がかかります
山林散骨 1万円~10万円 山林散骨を行う場合は、散骨を行う場所と誰に依頼するかで費用が変わります。散骨のみを行う業者に依頼した場合は費用を抑える事が出来ますが、供養も同時に行ってもらえる寺院へ依頼した場合は更に費用がかかります。
宇宙散骨 8万円~250万円 宇宙散骨の場合は、ロケット式なのかバルーン式なのかで大きく費用が変わります。同じロケット式の場合でも、ただ宇宙へ打ち上げるだけなら30万円程度ですが、月面への散骨などの場合は最高250万円かかります。ロケットの打ち上げは、日本国内ではなくアメリカで行います、そのため現地で見学する場合は更に渡航費がかかります。バルーン式の場合は8万円~30万円で行う事が出来ます。こちらは日本国内で行う事ができるので、渡航費を気にせずご自身が参加する事が出来ます。

費用を抑えたいとき

自然葬の費用の大半は、専門業者に払う手数料になりますので、必要な作業を自分自身で行うことができれば、かかる費用を抑える事ができるということです。遺骨を細かく砕き、散骨までを自身で行うと費用は全くかからないということです。しかしながら、遺骨は2mm以下の大きさに砕く必要があるため、ご自身で行うのは難しい場合があります。遺骨を砕くだけであれば専門業者に依頼をしても1万円~2万円なので、この作業だけ専門業者に依頼をし、散骨をご自身で行う方法が一般的です。

自然葬を行うときの注意点

自然葬は違法ではないのかと思われる方もいらっしゃるかもしれません。遺骨や墓地などについて規定する「墓地、埋葬等に関する法律」では、以下のような文言がありますので確認しておくといいでしょう。

墓地、埋葬等に関する法律
第4条 埋葬又は焼骨の埋蔵は、墓地以外の区域に、これを行つてはならない。

樹木葬の場合は、行政の許可を受けた「墓地」に埋葬すれば、合法ということです。散骨に関しては、埋葬とは、土の中に埋めることなので、は違法とは明記されていないということになります。法務省の見解では、節度をもって行う場合違法にはならないとされています。散骨についての法律がないため違法でも合法でもないグレーゾーンなのかもしれません。「節度をもって」という部分が重要とされていて、法律がないからといって好き勝手に行えるわけではありません。

散骨を行う場合の注意点

・遺骨を細かく砕くとき:散骨の前に遺骨だとわからない大きさに砕く必要があり、2mm以下の大きさにする必要があります

・散骨を行う場所は慎重に選ぶ:違法ではないからといって、どこでも散骨を行えるわけではありません。土地の所有者に許可を取り、条例などで散骨が禁止されていないか確認する必要があります。風評被害を防ぐために、観光地や人目に付く場所での散骨も行う事は出来ませんので注意が必要です。

・土に埋めない:遺骨を土に埋めた場合は、散骨ではなく埋葬となり違法になります。散骨後に土を上にかぶせるだけでも違法となるので気を付けましょう。

樹木葬を行う場合の注意点

樹木葬は、シンボルツリーの下に遺骨を埋葬する自然葬です。遺骨を埋葬するため、許可された墓地以外で行うと違法になります。樹木葬の種類によっては遺骨の改葬が出来ませんので事前に確認する必要があります。
シンボルツリーの管理は基本的に墓地が行ってくれますが、枯れてしまった場合の対処方法などは管理者によって異なるので契約前に確認しておくことをおすすめします。

自然葬のメリット・デメリット

自然葬のメリット

・費用が安い:自然葬はほとんどの場合、一般的なお墓を建てるよりも費用を抑えることができます。葬送後に法事を行う必要もないため、継続してかかる費用もほとんどありません。

・遺族に負担がかからない:お墓の手入れや法事は必要ありません。樹木葬の場合も、手入れや供養は基本的に墓地管理者が行ってくれます。
このため遺族が行わなければならない事がほとんどなく、一般的なお墓よりも遺族の負担を減らす事ができます。

自然葬のデメリット

・一般的な墓参りと法事を行えない:散骨の場合は墓標がないため、墓参りを行うことはできません。

・親族の理解を得られない事がある:自然葬はまだ一般的ではない部分もあり、親族の理解を得られないこともあります。そのため実際に行う前に、良く相談して決める必要があります。

費用が安い:自然葬はほとんどの場合、一般的なお墓を建てるよりも費用を抑えることができます。葬送後に法事を行う必要もないため、継続してかかる費用もほとんどありません。

・遺族に負担がかからない:お墓の手入れや法事は必要ありません。樹木葬の場合も、手入れや供養は基本的に墓地管理者が行ってくれます。
このため遺族が行わなければならない事がほとんどなく、一般的なお墓よりも遺族の負担を減らす事ができます。

遺骨の行先に困ったときは

安価でいて手厚いサポートがおすすめです

一般的な、墓石のあるお墓を建てる場合、費用も期間もある程度掛かります。規模や条件にもよりますが、費用の相場は150~300万円でかなり高額になります。

必見 全国どこからでも申し込みができると評判!
遺骨を郵送して送るだけで永代供養してくれるところはこちらです

送骨供養といったサービスをご存じですか?

郵便局の宅配サービス『ゆうパック』を利用して、お寺や霊園にご遺骨を送り、納骨埋葬することです。受け入れたご遺骨を末永く供養してくれる新しい供養の形です。最近では『送骨供養』と呼ばれています。

ココがポイント

高齢の方や生まれ育った遠方の故郷にご遺骨を埋葬したいと考えていても、公共交通機関を使ってご遺骨を抱えての移動は大変ですよね。また、高額なお墓を持つことが困難な方や手元に置いてあった遺骨をどうしたらいいか迷っていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。

遺骨を郵送して送るだけで永代供養してくれる『遺骨相談.com』をおすすめします


送骨供養の申込みはこちらからどうぞ

-供養に関すること

© 2024 お墓がなくても供養はできる!お墓や遺骨の処分に困ったときの解決のしかたドットコム