自宅で安置するにはそれなりの管理も必要です。何となく自宅に置いていたけど、トラブルが起こってしまうことも多々あるようです。そうなる前に、遺骨を管理する際には注意しておきましょう。
湿気に注意!遺骨はカビることがあります
遺骨がカビてしまうことをご存じですか?
すぐにカビが生えるようなものではありませんが、水分や栄養素などの一定の条件が揃えばカビは繁殖してしまいます。遺骨を自宅に保管するにあたって気を付けたいことは以下の点です。
・湿気をできるだけ避けること
・結露に気を付けること
・遺骨と周囲の衛生を保つこと
湿気をできるだけ避けましょう
骨壺は密閉されているように見えますが、実はふたと入れ物の間に隙間があります。外気温が変われば入れ物のとの温度差で外気が流れ込み、水分や菌が侵入してしまいます。そこで、ふたと入れ物はテープなどで密閉しておくといいでしょう。また、桐箱に入れておくと、桐箱がある程度水分を吸ってくれます。保管する場所がないからと言って、押入れの奥や水回りには置かないようにきをつけましょう。
結露に気を付けましょう
気温の変化により骨壺の中が結露し、水分がついてしまうことがあります。久しぶりに骨壺を開けたら底に水がたまっていたというケースも珍しくありません。そこで、シリカゲルなどの吸湿剤を一緒に入れておくといいでしょう。そうすることにより、ある程度予防することができます。湿気は底にたまるので、吸湿剤も底に入れておくことをおすすめします。
遺骨と周囲の衛生を保つ
遺骨は800℃~1000℃の高温で焼かれるため、骨壺に入れる時は無菌の状態になります。しかし、その後骨壺の蓋を開けたり、素手で遺骨に触れてしまうと、菌やその餌となる汚れが入り込むことがあります。また、骨壺は外気を吸うので、周りにカビているものを置いてしまうとカビがそのまま入りこむかもしれません。必ず、遺骨には触れず、周囲の衛生環境にも注意することが大事です。
100%カビないとはいえません
どの方法も100%遺骨にカビが生えないことを保証するものではありません。
火葬した時点での無菌状態から時間が経てば、カビが生えるリスクも高まります。一度カビてしまうとそこからカビが繁殖してしまいますので、遺骨を自宅で安置する場合は、置いておく期間や納骨のタイミングも考えておいた方が良いでしょう。
いつかは自宅に置けなくなります
自宅で供養している本人が亡くなってしまった場合、安置されていた遺骨はどうなるのでしょうか。供養していた方の子どもが引き継ぐことになるのでしょうか?もし、子供が遠方に住んでいたり、いなかった場合はどうなるのでしょう?
供養する本人がいなくなると遺骨は行き場を失います
遺骨を自宅に安置していても、最終的にはどこかに納めるか、決めなければいけません。「とりあえず側に置いておく」では、供養する本人に万が一のことがあった場合、残された遺族が困ってしまいます。納骨はいつするのか、納骨先はどこにするのかについて、事前に家族で話し合っておきことが大切です。
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最終的な遺骨の行き先
最終的に、遺骨は自宅以外の所に行きつくことになります。家のお墓があり、跡継ぎがいる方であれば、そのまま先祖代々の墓に入れることで落ち着くでしょう。しかし、今お墓がない場合や、跡継ぎがいない場合はどうすればいいのでしょうか。そもそも、お墓を建てるお金がないために自宅に遺骨を置いているという方もいるでしょう。
安価でいて手厚いサポートがおすすめです
一般的な、墓石のあるお墓を建てる場合、費用も期間もある程度掛かります。規模や条件にもよりますが、費用の相場は150~300万円でかなり高額になります。
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送骨供養といったサービスをご存じですか?
郵便局の宅配サービス『ゆうパック』を利用して、お寺や霊園にご遺骨を送り、納骨埋葬することです。受け入れたご遺骨を末永く供養してくれる新しい供養の形です。最近では『送骨供養』と呼ばれています。
ココがポイント
高齢の方や生まれ育った遠方の故郷にご遺骨を埋葬したいと考えていても、公共交通機関を使ってご遺骨を抱えての移動は大変ですよね。また、高額なお墓を持つことが困難な方や手元に置いてあった遺骨をどうしたらいいか迷っていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。
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