お墓に関すること 供養に関すること

宗派に関係なく納骨できるところ

日本にはさまざまな仏教の宗派があり、宗派によって教えや教義が違うためお葬式やお墓にも違いがあります。宗派に関係することなく納骨できるところはあるのでしょうか?

宗派とは

宗派とは、仏教内の分派を示す言葉で、教義・信仰対象などの違いや歴史的経緯などにより、生じた一つの集団のことです

奈良時代までは、一つのお寺にはさまざまな考えを持った僧侶がいたそうです。そこで、同じ分野を学ぶ僧侶たちが集まった集団のことを「衆」と呼んでおり、平安時代では一つの衆が一つのお寺を使うようになったこともあり、「衆」から「宗」へと変わっていったと言われています

仏教大国の日本の宗派は、「十三宗五十六派」もある

法相宗(ほっそうしゅう)・華厳宗(けごんしゅう)・律宗(りっしゅう)・天台宗(てんだいしゅう)・真言宗(しんごんしゅう)・浄土宗(じょうどしゅう)・浄土真宗(じょうどしんしゅう)・融通念仏宗(ゆうずうねんぶつしゅう)・時宗(じしゅう)・日蓮宗(にちれんしゅう)・曹洞宗(そうとうしゅう)・臨済宗(りんざいしゅう)・黄檗宗(おうばくしゅう)といった13宗になり、その中には56の派閥があります

各宗派のお墓の違い

各宗派ごとにお葬式やお墓に対する考え方に違いはありますが、お墓の形は宗派によって違いはなく、お墓の形や色も原則的には自由ですが、お墓に刻まれる戒名や法号は各宗派によって違いがあるとのこと。戒名(かいみょう)、法号(ほうごう)は、亡くなって授かることが多く、生前の名前を俗名、亡くなってからの名前を戒名、法号、法名(ほうみょう)と言っています

戒名、法号、念仏について

浄土真宗

浄土真宗のお墓には、石の正面に「南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ)」(または「俱会一処(くえいっしょ)」)、右側面に「〇〇家先祖代々」、その下に法号を刻む

浄土宗

浄土宗のお墓には、石の正面に「南無阿弥陀仏」、「〇〇家之墓」上部に阿弥陀如来を表す梵字を刻む

真言宗

真言宗のお墓には、石の正面に「南無大師遍照金剛(なむだいしへんじょうこんごう)」、「〇〇家之墓」上部に大日如来を表す梵字を刻む

日蓮宗

日蓮宗のお墓には、石の正面に「南無妙法蓮華経(なむみょうほうれんげきょう)」と念仏を刻み、髭題目(ひげだいもく)と呼ばれるひげを長く伸ばすような独特の書体で刻まれるのが特徴

禅宗

禅宗のお墓には、石の正面に「南無釈迦牟尼仏(なむしゃかむにぶつ)」と念仏を刻むか、「〇〇家之墓」上部に円相と言われる〇(丸い輪)を刻む

天台宗

天台宗のお墓には、石の正面に「南無阿弥陀仏」と念仏を刻むか、釈迦如来または阿弥陀如来を表す梵字を刻む

宗派が違っても供養するのは問題ない

最近、法要や供養を宗派の違うところで行うこと自体、まったく問題ないと謳っているところが増えています。仏教の基本的な宗教観や「悟りを開く」という目的は宗派が違っても同じであるといえるのでしょう。ただ、宗派が違うと法要のやり方が少し違ってくることもあるかもしれません。唱える念仏が、天台宗や浄土宗、浄土真宗では「南無阿弥陀仏」、真言宗では「南無大師遍照金剛」、臨済宗・曹洞宗では「南無釈迦牟尼物」、日蓮宗では「南無妙法蓮華経」と唱えるぐらいなものでしょう。故人の宗派と異なる宗派の念仏を効くことに対して違和感や疑問を呈する方も多いでしょうが、前もって親戚とよく相談して行うとよいかと思われます

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